ワクセル総合プロデューサー住谷知厚が語るスケジュール管理術

「時間は“出来事の連続”──優先順位と余白が人生の質を決める」

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住谷知厚の極意

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住谷さんへのインタビューシリーズ14回目!
前回は「リフレッシュ術」についてお伺いしましたので、興味のある方はぜひそちらもご覧ください。
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ワクセル総合プロデューサー住谷知厚が語る心と身体を整えるリフレッシュ術

ワクセル総合プロデューサーとして、日々多くの人と関わりながら、多方面でのプロジェクトを推進している住谷知厚さん。
そんな住谷さんがどのようにスケジュールを管理し、効率的かつ丁寧に日々を過ごしているのか、お話を伺いました。

時間は“出来事”で管理する

松村

松村

今日は住谷さんのスケジュール管理術について伺いたいと思います。正直、あれだけの業務量をどうやってこなしているのか気になります。

住谷知厚

住谷知厚

僕は「時間は出来事管理」っていう考え方をベースにしてるよ。時間を“線”で見るんじゃなくて、“点”としての出来事の連続で捉えてる。

松村

松村

出来事で時間を組み立てる…?

住谷知厚

住谷知厚

そう。優先順位をつけて、“今やるべき出来事”を順に組んでいくって感覚。学生時代に7つの習慣で有名な「砂と石」の話を教わったことがあるんだけど、それに近いかな。大きな石=重要な予定から先にスケジュールに入れていくことを意識している。

松村

松村

なるほど!「全部やろう」とするんじゃなくて、まず重要な予定からスケジュールに入れるわけですね。

住谷知厚

住谷知厚

そう。でも全ては自分の目標設定があって初めてスケジュール管理の必要性が出てくるからね、目標を達成するために必要な出来事を埋めていくことがスケジュール管理には絶対に必要なんだよね。

待ち合わせは30分前行動。移動の設計は”前日の朝”

松村

松村

待ち合わせにも時間管理のこだわりがあるとお聞きしました。

住谷知厚

住谷知厚

30分前には必ず現地に着いてる。カフェ等に入ってその待ち時間の間にできる仕事をしているよ。移動時間や待ち時間って、うまく使えば集中タイムになるからさ。

松村

松村

30分前に着いたその場で何をやるかも事前に決めてるんですか?

住谷知厚

住谷知厚

うん。スケジュールを見ると、移動前後の流れが見えてくる。だから、前日の朝には“この移動中に何を考えるか”とか“早く着いたら何をやるか”をシミュレーションしてるね。

松村

松村

トラブルがあっても対応できそうですね。

住谷知厚

住谷知厚

僕の場合、宮崎や大阪に仕事で行く機会が多いから、台風みたいな突発的な自然現象で目的地に辿り着けないなんてことが起こらないように準備しておきたいんだよね。前日の朝に移動方法をシミュレーションしておけば、前泊に切り替えたりもできるからね。

スケジュールは週単位・月単位・年単位で設計する

松村

松村

月間や年間のスケジュール設計はどうされていますか?

住谷知厚

住谷知厚

まず物事は1週間単位で見てるよ。毎週日曜日の夜に“ひとり経営者会議”をするようにしてて、そこで1週間の軌道修正をしてるかな。

松村

松村

なるほど!日曜の夜に戦略を立てるんですね。

住谷知厚

住谷知厚

そう。さらに月単位では「どこで仕事をするか」も決めてる。例えば「今月は宮崎」「来月は大阪」って感じで。で、その上に年単位の流れがある。中長期と月間、両方の視点が大事だと思ってる。

午前中で“大事な仕事”を完了!午後はひたすら“人と会う”!

松村

松村

1日のスケジュールはどんな感じですか?

住谷知厚

住谷知厚

午前中は頭を使う仕事をする時間にしてるね。朝6時には起きて朝8時までに仕事を1ラウンド終わらせて、子供を小学校に送ったあとにまた再開。11時から13時まではキックボクシングやウォーキングをして軽く運動したら、仮眠を30分ほど取って頭をスッキリさせて14時から22時はガンガン人と会う予定を入れて、22時以降は仕事仲間とコミュニケーションを取ったりするようにしてるね。

松村

松村

朝6時からハードスケジュール!運動もちゃんとスケジュールに組み込んでるんですね。

住谷知厚

住谷知厚

うん、ルーティーンにすることで、「今日はやろうかな?どうしようかな?」って頭を使わずに済むし、習慣化すると意思決定の負担も減るんだよ。

あえて“何もしない日”をつくる

松村

松村

ずっと動き続けている印象ですが、休みはどうされていますか?

住谷知厚

住谷知厚

月に3日は「誰にも会わない」って日を意図して作るようにしてるよ。これは、僕にとってすごく大事なリセット日なんだ。

松村

松村

意識的にそういう日も入れてるんですね!

住谷知厚

住谷知厚

そう。逆に言うと、そういう日を入れないと僕の場合、ずっとアクセル踏み続けちゃうからね。仕事が楽し過ぎて毎日アクセルをベタ踏みしているとたまに身体がオーバーヒートしちゃうからさ笑。

手帳とGoogleカレンダーを“使い分ける”

松村

松村

スケジュール管理のツールも気になります!

住谷知厚

住谷知厚

僕は手帳とGoogleカレンダーの併用。手帳には「1日の出来事とタスク」を書く。さらに“そのタスクを1日のどの時間帯でやるか”まで決めてるね。

松村

松村

タスクを実施する時間まで決めてるのはすごいですね。

住谷知厚

住谷知厚

Googleカレンダーは月単位での全体設計。どっちも“出来事の管理”っていう軸で考えてるよ。

スケジュールとは、“未来を描く設計図”である

松村

松村

最後に、住谷さんにとってスケジュールとは何ですか?

住谷知厚

住谷知厚

僕にとってスケジュールは“未来の設計図”だと思ってる。限りある時間の中から、「自分がどう在りたいか」「何を優先するか」を選んで描くもの。だから、ちゃんと設計すれば、自分の人生はちゃんと“自分の手”で進められる。

松村

松村

今日からスケジュールの見方が変わりそうです。本日はありがとうございました!

〈取材・文=松村/撮影=松村〉